生ゴミと夢の叶え方 | 山田スイッチの『言い得て妙』 仕事と育児の荒波に、お母さんはもうどうやって原稿を書いてるのかわからなくなってきました。。。

生ゴミと夢の叶え方

どうも。スイッチ母さんです。

生ゴミに関する文献を、読むのが非常に好きなのですが。
なんで私はこんなにゴミが好きなんだろう?と
ケンさんに聞いてみたところ、
「よりゴミに近い存在だからじゃね?」

と。非常に納得できる答えをいただいて
「そうか、なるほどー!」
と思ったけど、本当はスイッチ母さん

前世が生ゴミだったんだと思うんです。



だって、それくらい近くなきゃ
こんなに生ゴミが気になるわけないですもん。
ほら、なんか前世が見える人(江原さんとか?)
に観てもらったらサクッと言われそうじゃないですか。


ああ~。ハイハイ。わかりました。
あなたの前世は、アジですね。
でも、このアジは中骨に身がついたままゴミに捨てられたアジです。
だから、現世でもすごく生ゴミが気になっちゃう。魂が生ゴミだから……。」


って、スピリチュアル・メッセージか!???




まあ、それはさておき。
今日のお話は、夢を叶える方法についてなのですが。
スイッチ母さんは、
どうしてもかなえたい願い事があった時だけ、
今まで願い事はぜんぶ叶ってきたんです。


それは、友達と仲直りしたいなあ、とか。
奈良美智さんに、本の表紙の絵を描いてほしいなあ、とか。
アラーキーに、写真を撮ってもらいたいなあ、とか。
田口ランディさんに、一度でいいからお会いしたいなあ、とか。
松尾スズキさんに、帯コメントを書いてもらえたらなあ、とか。




驚くほど身の程知らずな願いだったのですが。
それが、叶ってしまったのには一つだけ、わけがあるんです。


私は、それを、口に出して言ってしまったこと。
そして、本人に届きますようにと、手紙を書いたこと。
ようは、願い事って、
口に出さないと叶わないものなんですね。



今気づいたけど、
叶うという字は、口に十って書くのですね、恐ろしい。


もちろん、言った後は
「なんて、身の程知らずのダメ人間なんだ、私は!!」




と、数ヶ月間悩み、苦しむことになります。
私は、いつも「言った後に」後悔するタイプ。
でも。
言わないで後悔するよりマシだから、
言ってから、自分の身の程知らずを嘆き、
なんか横腹痛くなるまでそう、それこそ「好きになりすぎて苦しむ」
ような、状況に陥るわけですが。


その、横っ腹の痛みと引き替えに、
願いは叶うわけです。



そんな、今年31歳になるスイッチ母さんの今の願いは、


生ゴミを堆肥に変えたいなあ ってこと。


ずっと、自分の中で思い続けてきたことなのですが。
そう、中学校の時一番欲しかったもの。それが
生ゴミ堆肥バケツだったのですが。
今はもっと夢が膨らんで市町村全体の生ゴミを堆肥に変えたいなあ
と願うようになってきました。



この願いは、今まで口に出して言ったことがありません。
きっとあたしが生ゴミ堆肥バケツをすごく欲しがっていたことを知るのは、
中学時代の友達のMちゃんぐらい。
だけど、今から十年くらいかけて、叶えたい願い事なんです。



この願いだけは、
私一人だけの力ではどうすることもできません。
だけど、居酒屋チェーン店である和民とか、
環境問題に取り組む企業ではもう、自社の生ゴミを堆肥に変えたり、
乾燥させることでゴミの量を七十パーセント削減したりということは、
叶えられている夢なんですね。


環境を扱うビジネス情報誌オルタナに興味のある方は、
http://www.alterna.co.jp/こちらにウェブから申し込むと無料購読できます。ランディさんのブログでオルタナ創刊2号が紹介されています。


>いわゆる「環境問題」を扱った雑誌なのですが、切り口が「ビジネス」です。
(田口ランディさんの公式ブログより)
そんな、新しい試みの雑誌。
ぜひ興味をもってください。


さて、話の続きですが。


生ゴミは、燃えるゴミに出すとその名の通り、燃やされます。
生ゴミは水分をたくさん含んでいるので、
火力を上げないと燃やすことができません。
すなわち、二酸化炭素が大量に出る。
燃えるゴミの約30パーセントが、生ゴミだといわれます。



これを、解決するのに私は、
「市ががんばればいい」と。長年、「叶えるのは自分じゃない」と
割り切っていたので。
そりゃあ、叶うはずもない夢に終わるはずですよ。
最近になってようやく、
自分ちの生ゴミぐらいなら土に還せるなと気づいたのですが、
北国では冬、土が雪に埋まってしまうので
春から秋までの間しか、
この楽しい穴掘りをすることができません。
どうしたらいいのでしょう?



たった、40年のことなのだそうです。
生ゴミが循環しなくなったのは。




それ以前は農家に牛がいて、
余った野菜は牛や馬が食べ、それでも余った生ゴミは堆肥塚と呼ばれる、
野菜くずを盛り上げておく場所があり、
それを微生物が分解して土に還し、
畑を肥やす役割を担っていたのですが。


何千年と続いたその循環は、
近年、たった40年の間になくなってしまいました。
生ゴミは、ただのゴミになってしまったのです。



ところで、生ゴミを堆肥に変えるのに何が必要かというと、
それは、微生物の力なんですね。
微生物って一体、どこにいるの? って思っていると、
それはすぐそこ。そう、土の中にいたのでした。



畑に除草剤や化学肥料を与え続けていると、
土の中にはこの微生物が減って、だんだ力のない畑に変わってしまいます。
だけども、薬の撒かれないでは、
足下の土の中に、何億、何兆もの微生物が活動しているそうなのですよ!



そして、その微生物たっぷりの土と、
水分量を調節した生ゴミを混ぜて
二日ぐらい放置すると、
微生物の動きが活発になり、生ゴミの温度が60度くらいに上がっていきます。


そう、発酵しているのです。
その、発酵させる場所と、市全体の生ゴミを回収する
システムを作るのが、今の夢ですね。



叶えるためにはもっともっと、勉強しなければなりません。だけど、
なんてったって、前世が生ゴミですから。
それぐらいは、がんばれるんじゃないかと。笑
そして、もっともっと勉強して、伝えていきたいと思います。


参考図書



菅野 芳秀
土はいのちのみなもと 生ゴミはよみがえる


「私は農民です。」の一言から始まる、十年という歳月をかけて
山形県長井市の五千世帯の台所から出る生ゴミを百%回収し、コンポストセンターを市でつくるため、
市役所と市民団体の架け橋となり、生ゴミから作られた堆肥を四千世帯の農村地区の人々の手によって再び田や畑の土に戻すという、
「レインボープロジェクト」を、こつこつと話し合いながら、こうしたらいいんじゃないか? っていう最も穏やかで
気の遠くなるような道のりをニコニコと歩んできた農家の、菅野 芳秀さんの本。
小学五年生でも読めるように書かれています。おすすめ。